転居一周年/「君の名は」。

大阪はI市からここ兵庫はT市に越してきて、この6月で一周年となる。
引越し時の余裕が全然なく、ほんま「夜逃げ」系に荷物をまとめて出てきて、
ヤケッパチに新居にブチ込んだ結果、最初はダンボールが片付かず必需品が足りず、
苦労したなあ、と思い出し。混乱に乗じ攻めてきた親族とか友人とかもいたり(笑)
余裕が全然なくお構いも出来ず申し訳なかった。
生活環境もかわった。I市標準で考えれば戸惑うことも当初多かった。
たとえば、深夜帰宅でちょっと飯食いたい時に、選択肢が皆無であるとか。
ちょっとしたものを買い忘れた時に、コンビニ・スーパーに気軽に行かれへんとか。
それが、ちょっと飯食うことがなくなったとか。買い忘れをしなくなったとか。
最後の段ボールが片付く頃には(めっさ残ってたが)、すっかり適応した感がある。
最近では適応しすぎたか「I橋マジック」「MF神社マジック」なるウラワザを発見。
またオナカの充実をはかりはじめてしまっているが。これは、住めば都、の悪用。
ご近所とは、班長やってた頃はまだ交流はあったが、こんなに交流ないもんか、と
拍子抜けてはいるが。まあ、ヨメは近所の子供を手なずけたり、うまくやっているぽい。
ま男の私が、近所の奥さん連とめっさ井戸端会議とかしてたら、それはそれで怖い気がする。
転居一ヶ月の時も書いたが、ここはゆったりした時間が流れている気がする。
それが自分のペースに合っている気もする。で、わりかし調子がよい(何がや)。
自分の場合それが、最大重要項目であるからの。
まあ、健康で文化的な生活、それが無上の至福であるよ。それを守るためならば、
頑張れる気もする。あと34年。うわ文字にするとあらためて長っ。
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その癒しの至福に一役買っているのが、前にも登場していただいた、
坂の上の雲、じゃない、坂の上のわんこ、である。毎日の出勤が彼のお陰で楽しみである。
もともと大好きな黄ラブラドールであり、おとなしく非常に愛嬌がある。
石段を枕に利用してうまく収まって寝ていたり、ごはんや散歩を催促してのことか、
「まだかな…」と玄関から中を覗き込んでいる姿は、全身の力が抜けるほど微笑ましい。
ヨメとの話題の一番の中心かもしれない。ただ、いつも「坂の上の犬」「○○さんちの犬」と
呼称するのみ。残念ながら、名前がわからないのだ。どうやって名前を知ればいいのか、
作戦を日々練っている。何回か飼い主を見たが、さすがにいきなり話しかけるのはねえ…
しかし、将を射んとせば、まず馬を射よ、避けては通れないかもしれないが。
しかしま、名前をあれこれ想像する楽しみも、名前がわかった瞬間になくなってしまうわけで。
サスペンスを(大げさだが)今しばらく楽しむのも一興である。
すんません、今日はオチないすが。
ま、オチのない平然とした日こそ最高の日、ということで。
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<本日の言葉>
「名は聞くよりやがて面影はおしはかるる心地するを、
 見る時は、又かねて思いつるままの顔したる人こそなかれ」
                      『徒然草』より


ちゃうわこれ、逆やな。まええかこれが本日のオチ。