GM経営破綻に。

ほんま素朴に、ド素人としての感想である。
(毎度書くが、あなたの専攻は何だったのか)
結局GMは時代の流れに乗れなかった、ニーズに答えられなかった、
と言ってしまえばそれまでなのだろうが。また、コスト戦略リストラ戦略に
立ち遅れたことの帰結、と経営陣を弾劾するする向きもあろう。
GMの愚を笑うのは、また経営陣の責任を追及するのは簡単である。
そして米国政府介入の是非は徹底議論されてしかるべきであるとは思う。
しかし既に米国政府介入は避けられない流れであろうから、これは一企業の
問題にとどまらない。そして米国政府が介入することは、我々日本人にとって
重大な影響を及ぼすのは間違いない。あるいはひとつの時代の終焉?
大量生産大量消費社会の曲がり角? とかって、新聞に書いているようなことは
ここではさておいて。ほんま素朴に。ほんまレベルの低い議論で申し訳ないんけど。
ただ、裁判員制度導入の理由もそうだし、素人の意見も結構侮れないわけで。
(だから堂々と素人て言いなさんな)
毎度同じようなことを書いてしまうが、ライフワークみたいなもんなんで。ご容赦。
ふつうの人がふつうに稼いでふつうに生活して、それでふつうのものをどれだけ欲しがるか。
これを前提に経済を考えたらこんなひずみは起こらなかったのではないか、あるいは
これからも起こらないのではないか、と思う。
今は、ふつうじゃない人がふつうに稼がずふつうに生活せず、ふつうでないもんを欲しがる。
また、ふつうじゃない人がふつうに稼げずふつうに生活できず、ふつうなものが得られない。
で、ふつうの人がいなくなった。てな状況ではないかと。
昨今のサブプライムなんかは、この極端なふつうじゃない人同士のニーズが、
ふつうでないもんを欲しがる=ふつうなものが得られない、のところで合致してしまった結果
が招いた悲劇のような気がするが。ねじれねじれたメビウスの輪が妙なところで繋がった、と。
どうしたらええんかな。サヨクだ!革命だ!と騒ぐのは簡単なんやけど。無理はまた無理を招く。
明治維新の時やないんやけど、こう、大名が先を争うように版籍を返した時のように。
ふつう以上の人がなだれを打ってふつう以下の人を助け始めるようなきっかけがあればね。
なんかこう、水が流れるようにだーーっとうまくいかんもんかね。(竜馬かぶれ)
ま今回のことがその契機のひとつになってくれれば、と楽観的な自分は考えてしまうのだが。
ま、結論はすぐには出んな。ゆっくり考えましょう。
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<本日の言葉>
「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。矢張り向う三軒両隣りにちらちらする
 唯の人である。唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
 あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、くつろげて、束の間の命を、
 束の間でも住みよくせねばならぬ…」

                  夏目 漱石 『草枕』より


1ページ目しか読んでないけどな。