鉄路は「結ぶ」。

すみません。またまたはじめにおことわりします。
今回は(も)フル回転でオタクであります。まこの日記の存在自体、
というか私の存在自体がフルオタクですので無理もないわけですが。悪しからず。
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ついに、阪神なんば線が開業した。これほど心ときめくニュースがあろうか。
このときめきを、うまく伝える言葉が見つけられそうもないのが、もどかしいが。
なんとか、頑張って伝えていくこととする。まさに鉄道オタク戦士、誰がために闘う、だ。
最近の関西圏は、新線開業ラッシュである。「おおさか東線」に「京阪中之島線」。
おおさか東線」は将来の「大阪外環状線」の部分開業という意味合いがあり、
「京阪中之島線」も、西九条やUSJ、舞洲、果てはWTCまでの延長の
計画があるというし、それはそれで話としては面白い。しかし京阪が阪神に乗り入れる
というのは、阪神阪急の合併で微妙な話となったんだろうなあ… また、府庁WTC移転が
頓挫したことにより、線路が延びたところでWTC自体あるかわからんしねえ…
また、これは完全に個人的な問題になってしまうが、中之島線はどうも、中之島に居を構える
知人専用の電車のような気がしてしまって(そしてそいつはあまり電車を使わないのだろが)
ともかく、そこにある浪漫、という点ではやはり今回の「阪神なんば線」に軍配をあげてしまう。
語弊があるかもしれないが、我々大阪北部・阪神地域に住む者にとり、「なんば」は妖しい魅力を
備えた別世界であった。この地域の子供は「なんばに行った」というだけで大人に不良扱いをされ、
同輩からは羨望とも畏敬ともつかぬ眼差しを送られたものである。「阪神電車がなんばに行く」
これはまさにどえらい革命的な出来事である。どれくらいの出来事かというとアメリカ合衆国
社会革命がおこり、星条旗が、「赤地に50の星の旗」になるほどのことであると思う。
また、「神戸と奈良を結ぶ」。これがまたすごい。まさにコロンブスの卵。誰もが思いつきそで
誰も思いつかなかった発想である。同種では化学反応は起こらない。まさに異種の織り成す彩色、である。
往年の巨人の名選手・千葉茂の好物は、カレーライスとトンカツであった。ある日千葉は、ふと
いつもは別々に食べていたカレーとトンカツを、「一緒にして」と頼み、その意外な旨さに感嘆した。
これが世に言う「カツカレー」誕生の瞬間である。神戸と奈良が今後どのような味を共演してゆくか。
注目である。現役時代、「猛牛」の称号を与えられ、後に監督として率いたチームにその称号を譲った千葉。
その末裔たちの闘いの場が、この「カツカレー線」の沿線にあるのも因縁であろうか。(私のこじつけである)
「結ぶ」。これぞ鉄路の浪漫である。別れの春もあれば、出会いの春もある。
ミナトと古都とのランデブーには、両市市民ならずとも心ときめくものである。格差も何もなく対等、それでいて
全く別の個性が出会い、ああーー、でも全然それもありかなあ、と納得。これぞ「結ぶ」最上の形ではないか。
個人的には(そもそもここに「公」はあるのか?)、幼少の頃に、「鉄道百科」的な本で見ていた、
阪神西大阪線は、難波への延長計画があったが、諸事情で中断した」うんぬんの話が今現実となったことに、
非常に感慨を覚える。昔の阪神西九条駅は、それこそ「銀河鉄道999」の発射台(?)のように、
高架が途中でブチ切れていて、なんとも中途半端感が漂い、ぼろい駅舎とあいまって、なんともいえぬ
寂寥を醸していた。子供心に強烈に刻み込まれた映像である。ほんまはこうしたかったんやろうなあ…と
何度想像したことか。それが、今現実となって目で見ることができる。こんなすばらしいことがあろうか。
非常に楽しみにしている。新装成った甲子園行って、これ使って帰ってきたるねん(大回りすぎやろ)。
その時が待ちきれない。しかし、テレビCMや電車広告で出演されている現指揮官を見るにつけ、
タイミングがよかったなあ、とつくづく思う。これが旧指揮官だったら、と想像すると結構面白い。
いや、面白がってる場合ではない。7連敗中て… WBCのどさくさに紛れ、休んでいるとでも思いたいが。
うちの場合、それ、あんまり関係ないやん…
どうにもまとまらないが、溢るる感動を垂れ流しし、今日はこれにて。
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<本日の言葉>
「ひとは誰でもしあわせ捜す旅人のようなもの
 希望の星にめぐり逢うまで歩きつづけるだろう」
                『銀河鉄道999』のテーマより(アニメのほう)


「青い小鳥」は、意外と家にいるものだ。