想いよ届け/から騒ぎ。

少し前の話になるが。今まさにタイムリーな話ゆえ。
高一クラスの女の子に(結構かわいい。ちょと悪い子だが←蛇足)
突然、「先生、ポルトガル人って英語しゃべりますか?」と聞かれた。
面食らいつつ、あー、人と場所によるんじゃない? もし旅行した場合、
ちゃんとしたホテルとかやったらしゃべれる人もいるやろうけど、町の人が
しゃべれるとは想定せんほうがいいんちゃうかなあ?と返答しかけたら、
それを遮るように、「たとえばイギリスに行ったポルトガル人は…」と。
あーあー、はいはい。あれね。君もまいっちゃってんのか。と思いつつ、
「サッカーかいな」と言うと、「そうそうー、先生話分かるやんー。
めっさかっこいいー。私の王子様やねん。英語でファンレター書きたいねん。」
おおそうか。それはいいと思うけどライバル多いぞ。頑張れな、と励ましつつ。
残酷ながら、少しシミュレートしてみた。彼女がやりそうな間違いを総合すると、
おそらく、こんな感じになるんではないか、と。

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鹿なる危機さま
私は「日本の女の子たる概念」です。私は「16年」です。
私は全ての方法であなたを見つけます。テレビ本体の中に。
毎回のテレビウォッチング。私はあなたに魅力を感じさせます。
私が鳥に改造されたら、あなたのもとに飛ぶ能力があるでしょう。
あなたが試合で頑張ってくれればいいのになあ(実際はそうじゃないけど)
スーダン的にあなたにこの手紙をあげました。どうぞお赦し下さい。
気にするなよ! 可能ならば、私に一枚手紙を書いたほうが身のためだぞ。
          原罪を見る人的に
                 ○○○

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ううむ。恋汚れなく、道険し。
ま、私もしゃべったらこんな感じだろから、人の事は言えんのだが。
そうとうがんばらないかんな、と。しかしま、こういう機会にちょっとでも
英語をやろうと思ってくれるのは嬉しい限り。そういう思いを膨らませていきたい。
お互い頑張ろうではないか、と。何頑張るんかは知らんが。
しかし彼女がどうしたか、想いがその後どうなったのかは聞きそびれている。知らん。
テレビ見る限りでは、どうも結果はでていなさそう? 涙流すな、嘆くな乙女。

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で、昨日の試合であるが。すんません、先に言いますが今からは毒を吐きます。
よく私は「三掛けの法則」てのを想起する。
野球の没収試合は記録上は9−0とされる。サッカーのそれは3−0になる。
即ち、サッカーの得点は、野球の得点の三倍の価値がある、と。ゆえに、
サッカーの得点に3を掛ければ、野球の得点に換算できる、と。
むちゃむちゃといえばむちゃむちゃな論理ではあるが(苦笑)。
野球オタク暦に比べ、サッカーオタク暦の短い私は、なかなかサッカーの点、
というのがイメージしにくいので。どうしても、これにたよらざるを得ない。
つうわけで、昨日は野球で言えば、15−9であったわけですな。
3−0から6−0になり。この時点で、かなりのワンサイド臭がある。
6−3になったところで、真打登場(こいつ、『王子様』と同世代とは…)。
あっという間に15−3になり。ほぼコールド寸前の様相。
その後意地を見せ6点を返した。というところなのだろうか。
たしかに頑張った。洒落ではないけど(笑)。ひいて守った去年の代表に比べ、
あえてノーガード勝負を選んだ意地は買いたい。また、指揮官は、あの
マイアミでの後悔が伏線としてあったのだろう。それが昨日に繋がっている。
頑張ったけど… しかしなあ、あまり拍手を送りすぎるのもどうかと思うぞ。
負けたんだから。あと、昨日のスポーツニュースとかでは、みんな
さすが本場! これぞプロの技! とか頬を緩ませて相手に賛辞を送っていたが。
たしかにすごいもんはすごい。あれぞプロやが。なんかこう、そんなに
嬉しがって褒め一方なのもどうか。最初から白旗を揚げてるようなもんじゃないか。
土台、前の試合の時からの盛り上げ方もあざとかった。これを勝てば夢の大舞台!て。
それって、今闘っている豪州だかの代表にすごく失礼ではないのか、と。
また、安っぽいキャッチフレーズを連呼するのもやめて欲しい。これは代表戦にも
同じことが言えるが。なんか、なんでもかんでも「ブーム」にしてしまい、
それに乗るときは乗り、旗色が悪くなれば、ポイ。そういう風潮はサッカーに限らず。
モータースポーツにしろそうだし、いや、日本の社会構造自体がそんな感じか。
もっと、土台をしっかり組み立て、浮ついたところをなくさないかんのではないだろか。
それは何でもそうだろうし、そのツケが昨今のこのドロ沼状態に繋がってるんじゃ。
て、お前が言うな、て感じもあるが。自分自身に対しても含めて、苦言を呈したということで。
この「から騒ぎ」を最も象徴するのが、なんであなたが毎回出てくるのか、という
テレビタレントであるが。ナマ放送は観ていなかったが、新聞のテレビ欄を見、その名前を
みただけで、またかいな、と。あ、少し毒を吐きすぎかな、と。反省するも遅し。
ま、お前「から騒ぎ」て言いたかっただけちゃうんかと、問い詰めて頂ければ幸甚。


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本日の言葉:

「恋は水物、時の物、
 キューピットの矢で落とされるものもあれば、
 罠で捕まるものもある」

             シェイクスピア 『から騒ぎ』より