佐幕男/Never too late。

かの『篤姫』に触発され、幕末〜明治がマイブームである。
観てても、あれ、これって何だったけ、どーだったっけというのが大杉で。
とりあえず、坂本竜馬坂本金八の区別もつかぬくらいの幕末オンチであった。
つうか、テレビの竜馬はイケメソすぎですな。なんかイメージが。
だってー。世界史&地理選択だったしー。ややこしくていややったしー。
どっちがいいもんで、どっちがわるもんなんかわからへんしー。と敬遠していた。
「幕末ものはあたらない」というのが大河ドラマの常識であったのは、
この、どっちに感情移入したらいいかわからない、という複雑性があったのかも。
また、時代が近く、直接的な利害関係や思想背景を現代に及ぼしている部分もあるから。
7、8年くらい前に山口県を旅行したことがあるのだが、あの時、行きの船で会った、
「長州マンセー」なオサーン(×長州小力)は強烈だった。私も調子がよくて
話をあわせてしまったのがいけなかったが、高杉先生が、、木戸先生が、、、と
夜通し自慢話を延々と。もっとも、後半は酔っ払ってほとんど聞いてなかったが(笑)
毎度話がヨレて恐縮だが、その「あたらない」常識を覆し、今好評を博しているのは、
主人公をはじめとする俳優陣の熱演や、脚本や音楽のテンポよさもさることながら。
のっぴきならぬ社会不安の中で、様々な価値観が錯綜し、何が正しいかもわからぬ中、
その中で、何が大切なのかを皆が模索している、そういう現代の雰囲気と合っている、
それが原因と見るがどうだろうか。てなんと教科書どおりのコメント。
しかし、あらためて整理してみるとおもろいな。勤皇佐幕開国攘夷の各ベクトル。
また、いわゆる井沢本で読んだ、明治維新関ヶ原合戦のリンクやら。
水戸藩に課せられた密命!とかと合わせて観るとなお面白い。これから目が離せない。
どうでもいいが、佐幕と聞くと、どうしても高校の時「さばく男」と呼ばれていた人が
思い出されてならない。どこの誰かも忘れてしまったが。とりあえず、らくだ色のシャツに
らくだ色のズボン、といういでたちからそう呼ばれていたらしいが。外見で人を判断
するのもどうかと思うが、そのネーミングセンスには、やはり笑わざるを得ない。
姉妹編(?)に「裏地男」てのもあるが、それは全く別の話。
もひとつどうでもいいが、うちの祖母は旧姓が「大久保」なので(ま公表しても支障なかろ)
私は大久保利通の遠縁だ!と言い張っていたらしいが。残念ながら証拠は一切ない。
もしそうなら、今をときめく宰相と、このウェブ辺境の地に住む筆者も遠縁、ということにも
なるのだろうが。真相は闇の中である。DNA鑑定でもしたらわかるんだろうが。
ま、面白いから信じても良い。私も先祖と同じく国家百年の計を常日頃考えて生きねば、と。
て、考えるのはタダやけどな。
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その「幕末ブーム」の一環で、誠に遅ればせながら「竜馬がゆく」を現在読んでいる。
いやはや、これって、青年期前に読んでおくべき本やよな。辛酸をなめた今となっては、
小恥ずかしい話や、「そんなやつおらへんやろー」という話も多々あって。しかし、
知らず知らずのうちに、思わず感情移入してしまってて、おい、青春してるじゃねえか俺。
ま、Never too late. 無くしたものは取り戻せないが、忘れたものは思い出せばよい。
て、なんかわからんこと言ってしまってる。
今まだ初めの方なんだが、岩崎弥太郎の話は、ぷち感動。牢獄で同じ牢に入った者から
算術・商いの道を学び、後に◇×3の財閥を作るに至ったと。やはり英傑は、どんな境遇も
力にかえるんよなあ。すげえ。◇×3さんには何宿何飯かの恩義があるので、褒めておく(笑)
すっかり触発され、観ているワールドシリーズ中継を、副音声にしてみたり。
(てゆうか消して仕事しろよ)
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本日の言葉
「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ」 ドラえもんより