冷静に冷静に冷静に分析。

「巨人を倒せ」
これぞ、プロ野球の歴史を通じて万人が口にしたスローガンであった。
景浦が、三原が、稲尾が、杉下が、村山が、杉浦が、上田が、
山田が、江夏が、星野が、古葉が、山本浩二が、広岡が、森が、
金本が、川上が、古田が、仰木が、イチローが、清原が、そして野村が、
この言葉を口に巨人に挑み、ある者は敗れ、ある者は一時の栄華を手にした。
いや、あの長嶋や王にして、実は「巨人」と闘っていたのかもしれない。
そしてその闘いは今も続いているのかもしれない。それはまた別の話だが。
ともかく、強い巨人が帰ってきた。今回のCSから日本シリーズにかけ、
この懐かしき永遠のフレーズがまた輝きを見せはじめた。楽しみである。
どうしても勝てない、そんな巨頭に挑む。プロ野球古来の姿とも言える。
では、今回どうやったら勝てるのか。
今からでも遅くはない、西武と日本ハム、中日、阪神で合併せよ。
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1遊―中島
2中―森本
3右―森野
4D―中村(おかわり)
5一―スレッジ
6左―稲葉
7三―中村(ノリ)
8捕―谷繁
9ニ―荒木
代打  金本、ウッズ、ブラゼル、桧山(おまけ)
先発  ダルビッシュ、川上、涌井、下柳(おまけ)
中継ぎ 岩瀬、マイケル中村グラマン、久保田(おまけ)
抑え  藤川
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ええわあ、なんと守備の堅そうな、俺好みの地味なチーム。思わず涎が。
これでやって、やっと五分くらいちゃうやろか。まあ、相手も寄せ集めやし、
たいしてかわらんやろ。おっと失礼。つい。今回は冷静に冷静に分析するんやった。
口を開けば金満補強が取りざたされる巨人ではあるが、再三言っている事だが、
今回の優勝は、大型クリンアップの脇を固める、生え抜きの鈴木・坂本などスピード選手。
あるいは、越智・東野・山口などの中継ぎ陣がうまく育ち、うまく機能したからと見る。
特に山口は育成選手からのたたき上げ。育成下手と言われた巨人が見事果たした
モデルチェンジである。ここ何年かの自らの失敗をよく分析し、うまく対処した形だ。
なんで今までできなかったのかが不思議なくらいだが。原監督の手腕であろう。
ほんまは原さんは、生え抜きの育成選手で固めて、堅い野球がやりたいんやろな。
それがいろんな事情でできへんのは、ある意味可哀相ともいえるが。
話がよれてしまったが、じゃあ、どうやったら勝てるのか。今度は真面目に。
巨人は確かに強い、強いがしばらく日本一からは遠ざかっている。
そして去年のトラウマもあるだろう。ゆえに、CSにしろ日シリにしろ、
短期決戦の流れに乗らさないことである。特に若手の多い、以上に挙げた強み部分が、
逆にアキレス腱になるのではないかと見る。若者はイケイケドンドンの時は無敵だが、
反面、もろさもある。あれあれ、こんなはずじゃないのに、おかしいなあ、変だなあ、
と思っている間に勝負をつけてしまうことである。すなわち、
第一戦の先制点!これが全てと言っていいのではないか。逆に巨人としては、
なんとか若手をノせる手だてを考えることが肝要。ま、一回裏の鈴木の打席に注目だ。
彼がセーフティバント!成功!なんてことになったら一方的に終わるだろうし。
コチコチならば、結構面白い戦いになるのではないか、と。
小笠原、ラミレス、李すんよく、三人にはほんま穴がないので。ソロ本塁打は仕方ない。
とにかくランナーをためて三人に回さないこと。肉を切らせて骨を断つ覚悟が必要か。
そのためにも余計、脇を固める足軽を働かせてはいけない。
短期決戦の慣れ、という観点では、うちや西武さんよりも、中日さん、日ハムさんに
一日の長がある。うちにも頑張ってほしいけど、巨人に対抗する!というからには、
中日さんのほうがいいかもしれない。複雑である。うちは指揮官の弔い、てのがどう出るか。
西武さんは、ともかく巨人以上に若さがいい方に出るか悪い方に出るか、だろうが。
あ、加えて、阿部の欠場は非常に残念である。やはり彼がいないと画竜点睛を欠く。
マスクは鶴岡かな?リードに専念できる分、勝負は優位になるのかもしれないが。
「最高です」なリードも巨人の魅力ちゃあ魅力やからなあ。諸刃の剣な危うさが、よい。
その他、まだまだ言いたいことは尽きないが。キリがないのでこの辺で。
またゆっくりと。
この文章を、今日誕生日を迎えた、君に捧ぐ。
て、押し売りもいいとこやな(笑)
ま、全部裏に裏に読んでくれたら、あなたへのエールになるだろう。
自分と違う見方の相手がいる、というのは素晴らしいこと。
それこそ、「CONTRARIA SUNT COMPLEMENTA」、でいきましょう。