血のイニシエーション。

イニシエーション。日本語にすると入社式、である。
入社式いうても、桜咲く四月に、合わないスーツを着た新人クンが
偉い人の退屈な話を聞く、あれに限らない。あれもあれでひとつではあるが。
コージ苑もとい広辞苑の定義によると、
「入社式【にゅうしゃしき】
1―会社へ入社する際の儀式。
2―新しい社会集団への加入や社会範疇への移行に伴って社会的な地位や資格に
大きな変化が生ずる際に、社会的な認知のために行われる通過儀礼
年齢集団・秘密結社・宗教集団への加入や成人式などの儀礼に代表され、
試練や死と再生の象徴などが特徴。入団式。イニシエーション。」
ということである。
今は娯楽化しているが、バンジージャンプなどはこの入社式が起源だそうだし。
過酷な新人社員研修、新入部員に対するシゴキなどもこれに入るのではないか。
高校の野球部におった時は、新人は水路の崖にぶら下がって、先輩に上から
ボールをぶつけられるという儀式があった。なんでこんなことせないかんねん、
という反発を感じたのを思い出す。それだけが原因ではないが、すぐやめた。
思えば、イニシエーションに失敗した、という現象だったのだろう。
私は学生の時にバイトをしていた英語塾に、いろいろあって戻り今お世話に
なっているわけではあるが。て、知ってる人には今更、の話であるが。
今は無くなってしまったが、バイト時代、「新人は英検1級を受けるように」
という言わば「儀式」があった。あれは苦痛だった。四択問題で、四つとも
見たこともない単語だ、という状態で。英文も「何をおっしゃっているのか」
ていう感じで。今は四択で二つくらいは分かるようになった、、気はする。
今では時間も経ち気持ちも変わっているが、当時は「俺には無理だ」と
思わせる効果しかなかったのではないかと。ま、自分のレベルの低さもあるが。
というわけで今では絶滅したイニシエーションである。
他、我々の世代にとり、イニシエーションと聞くとオウム真理教を連想させる。
宗教との関わりで言うと、世界で最も有名なイニシエーションは、
かの、男性ユダヤ教徒に対する「割礼」であろう。
辞書上の定義では、陰茎包皮を環状に切り取る風習のことであるが。
要するにぶっちゃけて言えば、、、て言わんでええってか。
私も陰茎包皮を環状に切り取って頂きたい、というのは冗談である。
いや、あながち冗談でもないかもしれない、いややはり冗談か(もうええて)
・・・・・
で、イニシエーション、である。
(T女史ばりに話が広がってしまった)
今週ついに恐怖のゴミ当番がまわってきた。前にも書いたが、うちの付近は
ゴミの時間が早く、分別も厳しいため(結果、ほぼ毎日がゴミの日である)
ただでさえ、いー、っとなっているところが。今週はこの大役を果たさねばならぬ。
言うても、ゴミにネットをかけ、収集後に掃除をする、というだけなのだが。
この一見簡単そうな作業がくせもので。昨日、先鋒の「プラの日」との対戦を
済ませたのであるが。昨日帰宅後、ポストに左隣の人からお手紙が。
私は思わず読まずに食べた。というのは嘘である、いやあながち嘘では(もうええ)
手紙には、「ネットは大きく広げて下さい、端にフックがありますのでそれを
ゴミ捨て場のプラスチック製の輪にかけて頂いて、、、云々」、とある。
当番札を渡しに来た右隣の人は「普通に広げて」と言ってたのにいい、と歯噛み。
なるほどいろいろ流儀があるらしい。今日は次鋒の「生ゴミの日」。
広げ方にも、置き方にも他にいろいろあるのでは、と考え出したら。怖くなり。
まさに「あ〜〜ややこしや〜〜」と叫びたくなる。なだぎさん風に。
てこのネタもいつまで使えるかどうか。
大阪におった時は、ただ出せばよかったのだが。時々個人主義の気楽が懐かしくなる。
共同体の掟、侮れない。ひとつの通過儀礼と思い、我慢の日々である。
共同体にいる、てのが、今後いい方に出せれば良いんだけどねえ。
果たして。