ど根性ガエル。(ネタバレ注意下さい)

昨日、何気なくテレビをつけたら、『BSアニメ夜話』をやってて。
思わず見入ってしまった。今回は『ど根性ガエル』だった。
子供のころ、全く子供の視線で見ていたアニメを、大人の視線、
リエーターの視線で見ると、まさに発見だらけで、なんとも面白い。
まず何より。シャツに蛙が貼り付く。その発想が反則的にすごい。
リエーターの、「シャツでなく蛙が跳ぶことを表現したかった」という話に感動。
あとキャラクターの謎さがまた、いい。ひろしの苗字は最後までわからない。
なぜ五郎は覆面(?)をしているのか。町田先生の教師生活はどんな25年だったのか。
全く分からない。とりわけ、ゴリライモて。ゴリラ+イモやで。そんな仇名いじめやろ。
かと思えば、自分で「ゴ」と大書されたTシャツ着てるし。(あれ欲しい)
そして今、あんな中学生おらんやろう。これも時代の流れなんかな。(当時もいたのか)
時代と言えば、東京にもうあんな風景の場所があるんかな。路地が入り組んでて、
未舗装で、縁台なんかが出てたりして。みんな江戸っ子で、意地っ張りだけど
人情味があって。貧乏だけど、明るかった。それは幸せなことだったのか。
「目刺し」で喜んでいたひろしは、幸福だったのかどうだったのか。
ま、難しい問題だな。
取り上げられていたのは、蛙がシャツに貼り付いた、初回の衝撃的瞬間だったが。
私が覚えているのは最終回だ。洗濯板を使っていたひろしの家に洗濯機がついに来る。
それにそなえて、回されても大丈夫なように、ピョン吉を鍛える、という話。
最後は船のスクリューにピョン吉をつけて旅をさせ、帰ってきたら訓練を終えよう、
となるが。その船が沈没してしまい、悲嘆に暮れるひろしは洗濯機をぶっこわす。
しかし、、、、  てな話だが。
ここで注目すべきは、洗濯機の登場である。日本流通史に燦然と輝く洗濯機登場。
そして主婦を家庭から解放し、社会構造すら変えたといわれる、、その場面がここにある。
研究者の方々は、資料の中に、本作「ど根性ガエル」も入れてはいかがか(ほんまか)
医学系の人は、岡田先生の劇痩せが、健康上大丈夫なのか調べてほしい。