時刻表ひとり旅。

時刻表ひとり旅 (講談社現代新書)

時刻表ひとり旅 (講談社現代新書)

読了。
ひたすらオタク本。
私は始めから最後まで時にハラハラ、時にうっとりと読んだが。
この感動を一般人に説明することは到底無理だと判断し、
記述は放棄する。いや自分は理解できる!とおっさられる方は、
とりあえず読め、と。読めるものなら読んでみな、とも思うが(笑)
テストとしては、書中にある以下の部分が適当かと。
阿川の側に立てるなら、この本は、不朽の名作である。是が非でも読め。
北の側ならば、この本は、紙にすぎない。絶対読むな、と。
ああ、敢えて北の側から阿川の心理を分析する、という意義も
ないではないだろうが、それはあまり楽しくなさそうだ。
*****
阿川弘之(オタク)と北杜夫(そうでもない)の旅行中の会話
阿「今、12時56分でしょ。ブラッセルを出て73分経ってます。
  そろそろ83列車がすれちがうころだと思うんですがね」
北「ああそうですか」
阿「しゃべってる間にすれちがってしまったかな」
北「失礼ですが…

  僕は汽車がすれちがってもすれちがわなくても、
  大したことは無いような気がするですがなあ」