果報は寝て待て。

実家から戻りパソコンを開けると、朗報が届いていた。
ヨメの博士号取得が、決まった、と。
現在スペインに高飛び中のヨメは、事前に私に情報が
伝わるよう手筈を整えていたのだ。本当に良かった。
書けない、と悶絶していたのを横で見ていただけに、
そして提出前日の奇跡(2005年12月19日付当日記)もあり、
感慨もひとしおである。それから。。 よかった。
彼女と私との生活が無駄なものにならなくて、とも。
いやさ、この世に無駄なことなどなかったんだっけか。
と、こみ上げる感情を抑えきれず、方々へいそいそと報告。
そして何より、本人へ報告。深夜のスペインにファックス。
知らずに寝ている彼女は、どんな夢を見ているのだろうか。
起きてファックスを見たとき、どんな喜び方をするのか。
想像するだに、頬がゆるんでいくのを感じた。
果報は寝て待て、とは、よう言うたもんやな。と苦笑。
少し頬がゆるみすぎた。こんな顔は人に見せられない。
ゆるんだ頬を水で洗い、ネクタイを締め、家を出た。