士は己を。。/不死鳥。

日曜日は中学の同級生の結婚式。いや。たまげたの一言。
総勢300人。40テーブル。聳え立つケーキ。「冊子」になってる座席表。
素晴らしい肩書きのお歴々。うむ。痛感。日本は階級社会だな。
その他いいたいことは腐るほどあるが。ここでは一点だけ。
司会者は、関西圏ではテレビでもお馴染みのアナウンサーであった。
日本で初めて女性として高校野球を担当したアナと言えばご存知の
方もいらっしゃるだろうが。実はその人もムの中学高校の同級生であった。
その縁で今日のマイクを握るに至ったらしいのだが。驚きであった。
ミーハー心をさもしいと感じつつも、おずおずとお話をしに行ったのだが、
覚えてくれていた!その人とは一回も話したことがなかったにも関らず、だ。
これには恥ずかしながら少々感動を覚えた。俺には金も肩書きもないけれど、
自分のことを知ってくれている人がいたのだ。いやそれがたまたま有名人だったので
気付かされたわけだが、どんな人であれ自分を知ってくれていること、というのは
素晴らしい財産ではないか。「士は己を知る人のために死す」であるよ。全く。
そんなことを思ったこの日は、非常によき日であった。て新郎の話はスルーかよ。
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交流戦開幕。やはり普段見られない選手、普段見られない野球を見られる幸せ。
まずは成功だったのではないか。中日の勢いが止まり、ペナント争いも
面白くしそうだ。しかし前も書いたように、一ヶ月飽きられずに行けるかどうか。
若いだけが取り柄の女では、若くなくなったら終わりだべさ(なんちゅう喩え)
そんな中、虎党にとっては、別の楽しみがある。指名打者制のあるアウェイでは
守れない選手も出られる。そう。不死鳥のように蘇った濱中。
彼が打席に立っているだけで涙がちょちょ切れだよ。そしてまさかの勝ち越し打。
それで二度泣き。翌朝のスポーツ紙の記事で三度泣き。いよ。男を泣かせる男。
かつて濱中のサヨナラHRを見て、車椅子の男性が一瞬だけ立ち上がったのとか。
「ボクはあなたに勇気付けられ、感動を与えてもらった。またグラウンドで
プレーできることを信じています」という彼からの手紙を支えにリハビリに励んだ
その男、濱中。ええ話やないか。今後ますます目が離せぬ。
不死鳥が舞降りたら、この勝負征す時。濱中濱中、俺たちを導け。