今年の正月は・・

正月の旅行の話でも。
テーマは「癒し」「ぬくもり」であった。アーパー島とかに行っても良かったんだけど。
カー!とハイになる旅行は今回は見合わせて。人知れぬ温泉へ行き,しっぽりと暮れてきた。(何)
えな峡らじうむ温泉というところなんだが。ご存知の人は少なかろう。
ガイド等によると「落武者風のハナレ」がウリということで,迷わず選択をしたのだが。
行ってみると「てゆうか家じゃん」という感じだった。しかしその気張らない風情がまたよかった。
宿の人も質実剛健というか。構わないというか。うーん。我々関西人はサービスに慣れすぎだ。
「普通客はこう扱うやろう」という基準が高杉。それで不必要にイライラしているとこがある。
名○屋の食堂に入った時もそうだったんだけど。反省すべき点があるかも。もっと普通に生きればと。
笑ったのはそれこそ落武者風の主人であった。電車&バスで旅行の我々は移動に苦労していて。
市内観光に行くに当たり「次のバスの時間は何時ですかねえ」と尋ねたところ。。。
その日大晦日は折からの豪雪で。我々は尋ねつつ「この雪の中大変ですから宿の車で是非!」
という返答を半ば期待していたのだが。主人の返答にはたまげた。
「バス待ってる間に歩かれたら如何ですか。ええ30分ほど。丁度雪景色できれいですよ」だって。
たまげたが,面白かったので素直に従うことにした。雪景色の中の散策。
「冬のそなた」の世界だなあ素敵。と思っていたが実際は「八甲田山」という感じだった。
でも景色はほんまにきれいだった。そして冬らしい冬を久しぶりに体験できた。
その意味で主人には非常に感謝している。(我々が帰ってこなかったらどうするつもりだったのか)
質実剛健。自分の足で歩く。自分の肌で世界を感じる。主人の教えを胸に今年を乗り切ろうかと。
しかし主人には参った。帰りも「30分歩かれたらどうですか」が出たよ。ほんまに。
この土地の人にとって「30分歩く」は普通のことなんだろうなあ。しっかりしろ都会人。