美しきかな兄弟愛。

基本は元気なうちの猫sではあるが、そろそろオッサンの領域に入っており。
どうしても、いろいろ出てくるものである。いつまでも長生きしてほしいが、心配。
前にも書いたかもしれないが、ホセ(ヒゲ)は口内炎を患っている。
たかが口内炎、チョコ○BB飲んだら終わりだよ、と人間ならば考えてしまうが、
猫の口内炎は非常にやっかいなものらしく。難治性が高く、ひどいと食べられなくなり、
そうなると命にも関わってくるということだ。先生曰く、有効な治療法が見つかったら
ノーベル獣医学賞(そんなものはない)ものだそうだ。
一方アントニオ(茶トラ)は健康そのもの!とタカをくくっていた。ところが、
先日ワクチン接種で、はじめてその先生に診せに行ったところ
(前にも言ったかな?先生を変えました)
「♪ちゃとら〜ちゃとら〜、ちゃとらは心臓がしんぱい〜〜」
と歌いはじめて、頼みもしないのに聴診器で聴いてくださった。
結果、心臓の弁のひとつにかすかな分裂音があるということだ。(そこまでわかるのか)
心雑音、とか、不整脈、とかいうところまで行っていないので、今日明日ではないけど、
心臓病の「予兆」はあるので、気を付けていてください、ということになってしまった。
最近アントニオは太り気味なので、本気のダイエットを始めてもらわねばならぬ。
ところで、本当に悩んでいるのが、ホセへの投薬である。今の先生は少しSっぽいのか、
この薬は錠剤が一番効果的だし、錠剤が飲ませられないと他の病気の時に困るから、
練習と思って頑張ってください、と錠剤しか出してくれない。ほら、こうやってこう!と
「実演」してみせてくださる。それはそれは神業で、ホセは抵抗する間もなくごっくん。
ところが神ならぬ我々にとっては、ほんとうに苦行でしかない。それはホセにとっても、かも。
ただでさえ気性の荒いホセは、噛む引掻く騒ぐ逃げると大抵抗。二日に一度の大格闘である。
それでも、治癒のため、ホセのため、と心を鬼にして頑張っているのではあるが。先日。
いつものようにホセと格闘してて、その日はいつも以上に抵抗がひどく、戦いが長引いていた。
その時突如アントニオが、がるるっとうなりだして近づいてき、私の脚をガブリと噛んできた。
「ほせをいじめるな!」と言っているようで。その兄弟愛らしきものに感動したのが半分。
しかし、ほんとに兄さんのことを思うなら、投薬手伝ってくれよ、説得してくれよ、と
げんなりしたのが半分である。
ともかくこの名コンビ。愛をもって支えあいつつ、この難局を乗り切って欲しい。

引きこもって抵抗中。

兄さんは僕が守る!