同窓会顛末。

というわけで、出席して参りました。
いつもながら、行くまでは微妙に感じ、またあれこれ逡巡するのだが
行ったら行ったで、もう、お祭りムードで吹っ飛ばされてしまうのが同窓会。
今回も、そうだった。あまりの変貌ぶりに、入場とともに「おおー」と
どよめきを巻き起こした人も何人かいた。或いは全く変わっていない人もい。
自分は後者にズバリど真ん中で当てはまるようだ。「変わらないね」てのは
素直に喜んでいいのかはわからんが、ま、いい風にとっておくことにする。
今回参加して一番よかったのは、人を見る目が変わった、ということである。
正直、在学中に苦手だった人もいたのであるが、自分が当時ほんの一面だけを
見ていたのか、或いは、それから彼彼女が年齢を重ね、人間に深みを増したのか。
今回会って全く印象が変わった。と思えば、当時と全く変わらない憎まれ口を
その人々は叩いたりもしていたが、ああそうか、彼彼女はこういう口調の人なんだ、
これが持ち味なんだ、と改めて思えた。当時はそれを真に受けて腹を立てていた。
今こうして一歩ひいて見れるようになったというのも、自分の成長のひとつか。
全く成長しないのは、思い思われふりふられの部分である。いささか接触もあったが、
今日思い出しても恥ずかしいギクシャクぶりであった。向こうの方はすっかり大人で、
さらっと応対してくれているのに、こっちは全く当時とかわらずキョドキョドと。
そのコントラストが、情けなさに輪をかける。あー、まそれもいい思い出にしとこか。
また次に皆笑って会えるように、しっかり頑張らねば。
そして生きねば、と。そういう思いを新たにした。そんな同窓会であった。