phone call は突然に。

先日、ふとケータイを見た時のことである。
大学ゼミの同期からの着信記録があった。彼の名を見たのは非常に久しぶりだ。
いやむしろ、彼から電話があったこと自体、初めてかもしれない。
こういう微妙な距離感の友人から(失礼な言い方だが、実際そう)久しぶりに
連絡があると、今までの自分の少ないながらの経験則から、これも失礼ながら、
宗教・借金・セールスという所謂「スリーS」(誰が言ってるのか)を疑ってしまう。
ただ、フォローするわけではないが、彼に限って、そいうことはなさそうである。
では、急な大事なお知らせか。だとしたら、めでたい方か、残念な方か、であるが。
この集団内では、めでたい話はひととおり終わっている。いよいよ他方に可能性が傾く。
少し動悸がし始める。いや誰やろ。でも、みんな若いし、まだまだ元気やろうし…
では、非常に縁起でもないことを書いてしまうが、恩師に何かあったのだろうか…
もしそうなら、自分は一体どうすればいいのだろうか。恥をしのんで行くべきか。
しかし「どの面さげて感」が否めないのは重々承知だ。ううむ悩ましい。
結局俺は十余年経った今も、自分の過去をいまだ受け止めきれてないのだろう。
To go, or not to go, that is the question… それは結局、
To be, or not to be, てことに行きついてしまうんやろうなあ…、と、
瞬時に、自分のレーゾンデートルに至るまで悩んでしまったが。結局、悩んでも仕方ない。
ええい行き先はボールに聞いて!とボールを投げることとした。これも自分らしくて嫌だ。
で、call backしたところ。
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「おーーー、Moulin。久しぶりやなあ。ごめんごめん。お前の番号、間違えて押してん」
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がくっ。俺の悩みはどうなる。過去の清算は。レーゾンデートルは。
ま、久しぶりに彼と話ができたから、よかったとしよう。これも縁だ。
いやよくない。根本的問題は、解決できとらん。