薩摩珍道中1「祝!九州新幹線」。

書いていたように、年末年始は鹿児島で過ごしていた。
今年の正月は大人しくしとこうかとも思ってたんだが、せっかくだから、ぱあっと行っちゃおかあ!
となった。て論理がよくわからんが。ともかく行き先を鹿児島にした理由は、ズバリ当然ながら。
昨春全線開通した九州新幹線!、である。全く救いようのないオタクであるが、失礼千万。
敢えて名前は伏せるが某分県(あまり伏せてない)に多少ゆかりのある者としては、この開通に際し、
いいなあ…、また「あっち側」かいな…、と羨望する気持ちも少しないではないが。それを全て越えて。
一鉄道オタクとしては、やはり祝したい、一度乗ってみたい、という気持ちは俄然高まった。
ということで。


ほんとにこれで鹿児島行けるんだあ…というのが、ロマンというか、意外というか、半信半疑というか、
なんとも複雑な感情にかられる。また迫る夕闇が旅情を増す。興奮のあまり写真をとりまくるオタク。
仕事の都合と、旅行計画が遅かったのとで、夕方発の便しかとれなかったのが、ここでは良い方に出た。

これぞ夢の超特急「みずほ号」の麗しき容貌。中年の鉄道オタクとしては、鹿児島行きというのは嘘で、
本当は熊本で止まってしまうのではと錯覚してしまう。(そして「さくら」は長崎に行ってしまいそう)
しかしまあ。日本の新幹線、特に東京から西の新幹線の名前って、なんともかわいらしい名が多いことか。
「のぞみ」に「ひかり」に「さくら」に「みずほ」、女の子の名前になりそうなものばかり。なんでだろね。
…っと、うっかり甘酸っぱい思いに浸りそうになるのを押しとどめ(たいして甘酸っぱくない)、乗車。

なんと驚いたことに、車内では生ビールを販売していた。一も二もなく速攻で注文。
すんません、写真撮る前に、飲んでもた。全席四列の車内はゆったりとくつろげた。快適なひととき。
列車は西へ西へ。岡山、広島、小倉、とあっという間に過ぎて、いよいよ博多へ。
ついに九州新幹線ゾーンに入る。高まるテンション。
あまりにも有名となった、あの「幻のCM」の映像が脳内に広がる… 
おめでとう、ありがとう、九州新幹線
<これが理想>
http://www.youtube.com/watch?v=UNbJzCFgjnU










<しかし現実は厳しかった>


いやはや、車窓は全く見えんかったね。残念無念。しゃあないから「エア車窓」を楽しむこととした。
でも、夜間でも、乗れたのはやはりよかった。山陽新幹線では日・英だったアナウンスが、
九州新幹線に入るといきなり日・英・韓・中の四カ国語バージョンとなり、それが異国情緒を高めた。
この旅行全体を通して思ったことだが、九州はかなり「頑張ってる」。見習うべき点は多い。

「無事」熊本を発着。かなり多くの人がここで下車。道中はあと少し。

ついに到着。ここまで四時間足らず。あまりの速さに、鹿児島に着いた、という気が全くしない。
もう遅かったので、宿に着いて寝るのみ。この日は、駅近のビジネスだったので、東京や名古屋に
出張で来た、という感じしかしなかった。(つか、出張したことなどないが。)
というわけで、本格的な旅行の盛り上がりは、次の日にゆだねることとした。
そしてこの日記の盛り上がりも、そいうことで。て本当に盛り上がるのだろうか。