カーリングだよ人生は。

ばん・くー・ばー?
おお、ばん・くー・ばー!
て、何の新興宗教だ。ごめんなさいこれ「ほぼ日」のパクリすが。
いやはや。これほどハマった五輪は始めてかもしれない。テレビ子の日々だ。
時差万歳!、Pacific Timezone万歳!、夜の仕事万歳!、の三唱である。
スケートもスキーもまあ、そうなのだが、それは機会があれば書くとして。
今一番ハマっているのは、カーリングである。いや実際、面白い。
そしてさらにヤバいのは、一発勝負の他競技と違い、毎日やっていることだ。
地味なんだが、まさにオタク垂涎のスポーツである。
て、いや別にマリリンさまに垂涎しているわけではない。つうか、
帰国したヨメをつかまえて、「マリリン、あれはいい」とギャアギャア騒いでいると、
「マリリン、プロモーションビデオとか出してるねんでえ」といささか
ショックな情報を与えられた。うーん微妙だ。それはいかんなあ。
マリリン狂をやっていた一番の要因はその、「かくれファン」的楽しみであった。
「みんな見てないかもしれんが俺は見ている」心理がそれを支えていた気がする。
根がひねくれている私は、みんなが見ていると思うと、なんか萎えてきた。
ニュースでカーリングが取り上げられる度、「こらマリリンだけ抜くな」と
突っ込みを入れるようになった。言うても、マリリンに罪はないわけだが。
というわけで、最近はスキップ目黒さんに目移りしつつある。(勝手にしろ)
そんなヨコシマな観点はさておき。このカーリング、いろんな娯楽の要素の
「寄せ鍋」的な旨さがあるような気がする。ボーリングとビリヤード、ダーツそれから
「氷上のチェス」の名の通りの頭脳ゲームの側面、と。一粒で何度もおいしい。
一見無駄な石も、自分を守るための石であったり、相手を邪魔するための石であったり。
「肉を斬らせて骨を断つ」とばかりに、敢えて相手に1点を「取らせる」戦略もあり。
劣勢から、一気にダブルテイクアウト!大逆転!のカタルシスもあったり、と。
なんかこう、人生の縮図をそこに見る思いがする。それがたまらない魅力である。
また、面白くなるようにルール設定をしてあるな。人生のルールもそうであればいいのに。
もひとつ面白いのは、カーリングでは各チームとも試合後のレセプション(=懇親会)
に参加することが義務付けられているらしい、ということだ。昼は競技で熾烈に戦い、
夜は競技を通じた、いやそれを超えた交流を深める。これがカーリングの温かい
空気感を生み出しているのであろうし、五輪精神の真の体現、と言ってもよいのでは。
私もそれに倣いたい。結論、レセプションが大事。胸を張って飲みに行こう(違)。