金本、連続フルイニング出場記録。

まずは、おめでとうございます、と言いたい。
何回も何回もあちこちで言われていることだが、すごい。
休まないで出続けることの素晴らしさ、難しさは
素直に認めたい。しかし。本当に大変なのは、これからだ。
これからは「毎日が世界記録」となる。
かといって毎日花束をもらうわけにもいかないだろう。
普通の、時として苦しい日々がまた淡々と続いてゆく。
そしてそれはいつかは終わる。終わることは絶対である。
しかしどのように終わりを迎えるのかは、全くわからない。
時には「終わりたい」「終わったほうがいい」という
プレッシャーが襲ってくることもあろう。
記録が達成されてしまった今後こそ、その時の気の
持ちようが難しいのではないか。
これは人の生死観にも通じる大問題である。
そのような「深み」を帯びた、やはりすごい記録を
金本は達成し、なお達成し続けているのだ。
そう考えると、またひとまわり金本が偉大に見えてくる。