ひと山/あか太郎/二度づけ禁止

水曜の休日はヨメと阿倍野界隈を散策。
その後スパワールド→串カツの定番コース。
阿倍野はいろんな意味でディープだった。
「一生出てこれないのでは」という錯覚に陥る路地だらけ。
いくら路地好きの私といっても、二の足を踏む。
と、後ろの男二人組が、カメラ(フィルム式)を拾ったので
これでひと山当てるんだ、みたいな会話をしていた。
「どうやって?」と興味をもって聞き耳立てていると、
こちらに声をかけて来た。「カメラかわへんか、写真とれるで」と。
おそらく五百円もしないであろうカメラをしきりに薦めてきた。
勝ち組負け組という言葉は嫌いだし、自分も負けてる方なんだろし
この男二人が負け組と言うのも失礼な話なんだが。あえて言うと。
いわゆる勝ち負けを決するのは、情報力と発想力なんだろな。
プラスチックのフィルム式カメラに無限の夢を抱く。その情報力。
そしてひと山当てる手段が、カモそうな人に売る。その発想。
かくして貧困は再生産されるのか、と、暗澹。
とか言ってる自分がいて、また、風呂入って酒飲んで寝る
自分がいるのだな。まあ、それはいたしかたないところか。
スパワールドではあかすりに初挑戦。なくなってしまうんちゃうか自分、
というくらいあかがでたぜよ。心のあかも取れたかもしれない。ついで、
恥ずかしいあかも出してもらやよかった。(何言うてるねん)
串カツは赤井さんプロデュースの「だるま」という店に初で行く。
ここいらの串カツ屋中ではやや上品な感じ。串カツに行くと
いつ行っても「二度づけ」の衝動に駆られる。いやー、人間、
やっちゃいけないいうことは、やってみたくなるもんで。