事情。

事情。
ひっくり返すと情事だなあ・・・ としばしぼーっと考える。
いや、いかんいかん。今回はそんな話ではなかった。
先の日曜には、神のご加護ならぬ友のご加護で、思いもよらぬ
甲子園観戦が叶った。試合は激勝。いやあ。天恵天恵。
いやあ、先発能見でなあ。ほんまよう打ち勝ったわ、と意気揚揚帰宅。
ところが。帰宅後ニュースを見て、うーん、と考えさせられることが。
この日の先発予想は99%安藤だった。今期10勝の準エースである。
それが来てみたら今期僅か2勝、ルーキーの能見だった。場内は騒然。
案の定、1回表の能見は、ストライクを取るにも汲々とする状態。
「こら岡田!安藤出せ!」「こら能見しっかりせい!」と怒号が飛び交う。
勝ったからよかったものの、負けていたら観衆は暴徒と化していただろう。
観衆の怒りは、岡田監督がとち狂ったか、或いは次の中日戦に安藤を温存し、
今日のゲームは捨てると結論したか、などの、仮想に基づいたものだった。
・・・ 違ったのだ。
安藤は夫人を看病するために、この日朝「行けません」と連絡したのだと。
能見はこの日二軍戦に登板予定で鳴尾浜にいたのを、急遽呼び出され、
タクシーで乗り付けて、「駆け付け登板」を果たしたのだと。
「こら岡田!安藤出せ!」 出されへんのであるよ。
「こら能見しっかりせい!」 しっかりせえて、今来たとこやがな。
夫人のために登板を休んだ、安藤の行動の是非はともかく、
(ムは素晴らしいと思うが、なんて公私混同!と怒る人もいるだろう)
外から野次るのは簡単だが、野次る前に、物事には何でもウラがある、と
考えねばならんのじゃないか、と。岡田さんちには岡田さんちの、
安藤さんちには安藤さんちの事情があるのだ。
偉そうなこと言ってるが、ムも「能見〜」と言ってたクチなので、恥。
む。人を批判する前には、必ずウラを考える。反省反省。
もう元木氏ねとか言いません。(おい)