早い者勝ち。

三国駅

三国駅

やられた。。 という感じだ。さすがはaikoと脱帽せざるを得ない。
はじめてこの題名を聞いた瞬間は「何故に三国?」と思ったのだけど。
だんだん,「そうやん三国駅やん。ええやん。いや,それでなければ」
という気になってきてしまうのは,それこそaikoの思うツボなのだろう。
そう。東三国駅でも中津駅でも神崎川駅でも南方駅でもない。
三国駅でなければならないのだ。この妙な説得力はなんだろう。
このもやもやを解放するために,いささか思考実験を試みる(勝手にせい)
三国駅庄内駅と十三駅に挟まれた,阪急宝塚線中でもマイナーな駅。
私は通勤で毎日通っているのだが,その存在を意識することは稀だ。
十三駅から出た急行列車は,ぐんぐんスピードを上げ,一瞬で三国を
駆け抜ける。注意しなければ,そこが三国であることすらわからない。
しかし,それは確かに,そこにあるはずなのである。
誰かの言葉を借りると(酒鬼薔薇聖斗だった)「透明な存在」ての?
駅舎は震災でぶっ壊れ,何処にでもあるただ新しいだけの駅になった。
何処にでもある,しかしそこにしかない。元来内包する矛盾。
まあ,そのぼんやりしたとこがaikoワールドに見事に合ったのだろう。
いや,透明であるがゆえに,aikoワールドに染めやすいとも言えるか。
とにかくもうこれで新しく「駅モノ」を出しても永久に二番煎じとなる。
喜連瓜破駅」も「天神橋筋六丁目駅」も「尼崎センタープール前駅」も
「放出駅」も「瓢箪山駅」も「蛸地蔵駅」も「雲雀丘花屋敷駅」も,
もう作ったところでインパクトには欠けるのである(十分あるって)。