魂のセーブ。

昨日夕食時,天皇杯五回戦,横浜F・マリノスvsザスパ草津戦を観るともなしに観ていた。
ほんまに何の気なかったのだが,前半何分かにザスパが先制してから,箸が止まってしまった。
まさかあんな結末が待っているとは。。。いやはや。これだからサッカーは本当に恐ろしい。
エスパニョーラより,チャンピオンズリーグより,ユーロより,面白いものを見せてもらった。
技術のレベルはともかく,ザスパには今年観たどんなチームより「本気度」と「結束」を感じた。
ザスパ草津とは草津温泉街に存在するサッカーチームで,選手はJリーグを解雇された選手等で
構成されている。そのほとんどが温泉宿や浴場などに職場を斡旋され,そこで働きながら
選手活動を続けているのだとか。日本代表や強豪クラブに光が当たる一方で,その半面では
才能を伸ばし切れない選手やリストラされてしまう選手がどうしても出てしまう。この問題を
解決する一手段としては注目されていて,これはプロ野球等も参考にすべきケースと思うが。
なんとその「再就職集団」が,飛車角落ちとはいえJリーグ王者を破るとは! 痛快ではないか。
GKは元日本代表・小島選手。38歳の大ベテランであり,正直「まだやってたんか」と驚いたが。
右足靭帯損傷の大怪我をおし(代わりがいないんか),痛む足を引きずりながらゴールを守り,
イレブン・・最後の方ではナインになってしまったが・・を鼓舞する姿には心を揺さぶられた。
それは相手の横浜にも伝わったようで,どこかしら横浜の動きには「びびり」が感じられたが。。
それはプロとしてどうなんだろ。その時点で横浜は既に負けていた,と言わざるを得ない。
次の東京ヴェルディ戦も見逃せない。それから,俺ももうちょっと頑張るか,という気にもなる。
こういう効果が真のスポーツの素晴らしさだ,と言ってもいいだろう。