観戦記・阪神vs広島戦。


今期から火曜休みやから、野球観に行きまくったる、とは宣言したものの。
あまり頻繁に行くのも嬉しがりというか、どうかと思うと思ったも一瞬。
予定を見ると、思ったより結構チャンスが少ないと判明したのがひとつと、
予告先発で相手が前田健太であったのがもうひとつ。しゃあないのう、行くか、と(笑)
セ・リーグで今年から始まった予告先発だが、まず客を呼べる随一の投手ではないか。
いやはや、前田健太。聞きしに勝る投球であった。さすがはケンタだわ(何だ)。
しかし言うても、こっちのメッセンジャーも非常に頑張ってた。既にバッキーの再来だ。
売り出し中・堂林の一発に泣いてしまったが。何とか報いてあげたかった。残念無念。
いや、俺が報いることはできへんか。報いるのは打撃陣… 特に456… いや詮無い。
しかし負けはしたが、緊迫感のある投手戦は非常に見ごたえがあった。満足度は高い。
そして堂林、である。将来のカープを、そして球界を背負って立つ選手になって欲しい。
5年くらいしたら、俺はあの堂林のプロ1号を見たんやぞ、と胸張って言えるような期待感がある。
あの夏の甲子園決勝・中京大中京vs日本文理をナマで観た者としては、どうも親近感を持ってしまう。
あの試合、堂林のとんでもない打撃センスが光った試合であると同時に、失礼ながら、
おそらく堂林が投手としての自分に見切りをつけたのであろう試合なのではないか、と。
彼の人生を大きく飾る二つのページに立ち会えたのは、これも何かの縁であろう。注目したい。
しかしほんま、イキのいい若鯉のようで、羨ましい限りだ。守りもミスが多いけど、溌剌としてる。
蛇足ながら、うちの最近の名物「左前二塁打」も初めてナマで観てしまったが。対照が悲しかった。
三塁側から観ていたので、余計に目立ってしまった。はあ。うちにも若いいい子、おらんのかなあ…
おらんのか… それとも… いややめとこ。それも詮無い。
ともかく堂林の一発は、虎党としては悔しかったが、プロ野球ファンとしては嬉しい限りであった。
たまたま前に堂林ユニを着た二人連れがおって、その人らが涙ぐむほど喜んでいたのが印象的で。
それ見てると、こっちまでぐっときた。カープファンと思しき他の人が彼らに握手を求めに行ってた。
それもほほえましかったが、周りの虎党も「堂林、ナイスパッティング!」と声をかけていた。
野球はやっぱり素晴らしい、そして虎党もなかなか捨てたものではない、と思った瞬間だった。