野球とガンダム。

糸井重里氏が主宰されている「ほぼ日刊イトイ新聞」の中に、
「野球とガンダム」というコーナーができ、腹を抱えて笑った。
http://www.1101.com/shiranai/index.html
確かに。この野球とガンダム、というやつ。これらほど
のめり込んでいる人と全く知らない人との温度差が激しいものはない。
両方のめり込んだ者としては(ガンダムについてはさほどでもないが)、
知らない人の斬新な見方に、勉強させられることも多い。
この中で、野球については「一番荒木、二番井端が出席番号順と思っていた」話。
ガンダムについては「どっちがいい方でどっちが悪い方?と尋ねたら、
そんな単純なものじゃないんだ!と説教された」話がツボに入った。
よろしければ、みなさんもお楽しみ下さい。
さて、ガンダムはさほどでもないので野球に話を絞るが。何故自分が野球オタクに
なったか、ルーツを知るべく記憶をたどった。かなりコアなオタクであった
祖父(高校野球のトーナメント表を常に壁に貼り結果を克明に記録)と
叔父(西鉄ライオンズ黄金期の伝説の数々をを幼子ムに吹聴)の影響は計り知れない。
あとは、小学校の時につるんでいた友人がまた、私の上をゆくオタクであった。
プレステはおろかファミコンもなかったあの頃、我々は手製の「12球団メンバー表」
を作成し、それをもとに「野球盤」をやり、打率防御率勝率等を全て記録していた。
私は阪神以外あまり知らなかったが、彼の教示を受け、12球団全てに興味を持つに至った。
まあ、あそこの球団だけは、お互い嫌いで、いつも「押し付け合い」だったが(笑)。
彼とはすっかり縁が切れてしまって残念である。いや、すっかり、というのは違うか。
これも不思議な話なのだが。あれは数年前の夏。無為徒食も同然だった(過去形か?)私は
家で高校野球に狂っていた(今とかわらんが)。で、あれはまさにPL−横浜延長17回、の日。
あれを手に汗握り家で観戦した後、出かける途上、バスでばったりその彼に会ったのだった。
おおー今どうしてんねん、という話もそこそこに、どちらからともなく、
「で、見たか、今日の・・・」 と30分のバス内でひとしきりPL、横浜、松坂などなどについて
談義した。あれは楽しかったな。なのにまた、縁遠くなってしまったな。
この歳になると、ああいう縁ってやっぱ、大切にしてればよかったと後悔することが多い。
また野球オタクの神が、彼に会う機会を作ってくれれば、と思う。
夏はどうも思い出深くなっていけねえや。