梶本投手を悼む。

元阪急投手、梶本隆夫氏が23日、逝去された。享年71歳。
長らく阪急の左腕エースとして君臨され、二度の最多奪三振
また1957年にはプロ野球記録である9連続奪三振を達成されるなど
華々しい成績を球史に留める大投手である。無論名球界入りも果たされている。
がそんな華のある球暦もそうだが。。。 氏の通算成績、254勝255敗。
この数字になんともいえない魅力を感じてしまう。200勝以上あげている投手で
負け越しているのは、この梶本氏のみである。たかが一勝、されど一勝という
重い現実。あるいは初優勝前、弱小時代の阪急を支え投げ続けた
意地というか、負けてもマウンドに立たねばならないエースのプライドというか、
そんなものがこの数字に溢れている気がする。負け越し、でもすごい投手、でも負け越し。。
あーなんていうんだろ、この不思議な魅力を表現できない自分の語彙力のなさに
腹が立つが。
とにかく。また昭和の野球史を彩った巨星がひとつ。。。
まことに残念である。今はご冥福をお祈りするばかりである。