奈良の懐。

Moulin2005-08-23

書いたように、奈良に行ってきた。
なんと大きな平城京。ではないけれど(それ何)
もうひとつの古都、京都がよく言えば雅、あでやか。
悪く言えば、せせこましい、高くとまっている一方で。
奈良は、どことなく鷹揚でのんびりした感じがする。
悪く言えば、野暮ったい感じだが、またそれが癒しと言うか。
太古の懐というものに、すっぽりと抱かれるのが心地よい。
Nara is famous for its deer.ではないけれど。(それも何)
鹿、あれに奈良が凝縮されてるねえ。すごい日本美、
美しい、ビューティフォー。しかしうんこくさいぞ、みたいな。
なんたって吉永小百合に「ふんふんふん」と言わせた奈良、である。
見渡せば外国人観光客がめちゃめちゃ多かったんだけど。
アジア系のかわい子ちゃん二人連れに、写真撮ってと頼まれ。
思わず鼻の下が伸びるム。オー君アジア人、僕アジア人(何やねん)
しかし、何故私はこうも写真を頼まれるのか。本日も二組より。
もっと近寄りがたい雰囲気になりたいぞ。敗北感。今後の目標。
と話がよれたが、ともかく京都だけ見て日本を見た気になって
帰る外国人が多い中、こうして奈良にたくさんの人がいらさるのは、
日本人としてなんか、うれしい。こっちの方が日本の全てがよく
現れている気がするから。何たって京都より84年歴史が長い!!
彼らは古都の息吹、そしてうんこの臭いを存分に吸って帰る
ことであろう。最後に本日の言葉。
想像してごらん、もし世界の全ての人が鹿のふんの臭いを嗅げば
たぶん戦争なんて起こらない。(ジョン・レノン=うそ)
(写真解説)
東大寺大仏殿内の花瓶の装飾。非常に写実的。
しかし八本足。